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防災情報

防災情報はどこで見る?東京都防災アプリと警戒レベルの新しい見方

大雨や台風のニュースで「警戒レベル4」「避難指示」という言葉を聞いても、自分の住む地域が今どういう状況で、何をすればいいのか、とっさに判断するのは簡単ではありません。しかも2026年5月には、この「警戒レベル」に対応する情報の名称が大きく変わったばかりで、以前の呼び方のまま覚えている方も少なくないはずです。この記事では、東京都防災ホームページ・気象庁の公式情報にもとづいて、防災情報をどこで確認できるのか、2026年5月の制度改正で何が変わったのかを整理して解説します。

  • 2026年5月29日から、大雨・洪水・土砂災害・高潮の情報は「警戒レベル」の数字とセットで呼ばれるようになった
  • 警戒レベル4相当の情報として「危険警報」が新設され、避難指示の発令に留意すべきタイミングが分かりやすくなった
  • 東京都防災アプリを使えば、避難情報・気象情報をプッシュ通知で受け取りながら、事前の避難計画(東京マイ・タイムライン)も同じアプリ内で作成できる

「結局、避難所やハザードマップはどこを見ればいいの?」という疑問については、記事の後半でくらしぽーたるの地域ガイドとあわせて説明します。まずは、2026年に変わった防災情報の仕組みから確認していきましょう。

防災情報はどこで確認する?

防災情報はどこで確認すればいい? 気象庁が発表する「警戒レベル」付きの防災気象情報と、東京都防災アプリの2つを組み合わせて確認するのが基本です。

防災情報の入手先は大きく分けて2種類あります。ひとつは気象庁が発表する「警戒レベル」付きの防災気象情報(大雨警報・危険警報・特別警報など)で、テレビ・ラジオ・気象庁ホームページ・スマートフォンの緊急速報メールなどを通じて広く伝えられます。もうひとつは、区市町村が発令する「避難情報」(高齢者等避難・避難指示・緊急安全確保)で、こちらは防災行政無線・自治体の防災アプリ・登録制の防災メールなどを通じて、居住エリア単位で届きます。

この2つは連動しています。気象庁の防災気象情報が「警戒レベル相当情報」として住民の心構えを促す一方、実際に「避難してください」という指示を出すのは、地域の状況を把握している区市町村です。どちらか一方だけを見ていると、情報を見落とすことがあるため、両方の入手経路を確保しておくことが大切です。

東京都にお住まいの方は、東京都防災ホームページと「東京都防災アプリ」が、両方の情報を一つの場所でまとめて確認できる公式の入口になります。東京都防災アプリでは、避難情報・気象情報・地震情報・国民保護情報などが登録エリア単位で確認でき、情報が発令されるとアプリ上部に自動で表示が切り替わる仕組みになっています。位置情報付きのプッシュ通知を送る「緊急ブザー」機能や、水害リスク・地域危険度を確認できる防災マップ、消費期限を品目ごとに管理できる備蓄チェックリストなども搭載されています。アプリはAndroid版・iOS版のいずれも提供されており、東京都防災ホームページのダウンロードサイトから入手できます。

2026年5月に「警戒レベル」の呼び方が変わったのはなぜ?

なぜ2026年5月に呼び方が変わった? 大雨・洪水・土砂災害・高潮に関する情報名がバラバラで分かりにくかったため、気象庁が2026年5月29日から、災害の種類を問わず「警戒レベルの数字」で名称をそろえる新しい体系に切り替えました。

これまでの防災気象情報は、同じ「警戒レベル4相当」の情報でも、大雨なら「土砂災害警戒情報」、河川氾濫なら「氾濫危険情報」、高潮なら「高潮警報」というように、災害の種類ごとに名称がバラバラでした。「警報」という言葉も、災害によって警戒レベル3相当を指す場合と警戒レベル4相当を指す場合があり、「今、自分の地域はどのくらい危険なのか」を名称だけから正しく読み取るのが難しいという課題がありました。

この課題に対応するため、気象庁は2026年5月29日から、大雨・洪水・土砂災害・高潮の防災気象情報について、災害の種類を問わず「警戒レベルの数字」を情報名にそのまま含める新しい体系での運用を始めました。具体的には、警戒レベル3相当は「〇〇警報」、警戒レベル4相当は新設された「〇〇危険警報」、警戒レベル5相当は「〇〇特別警報」という形に、名称がそろえられています。たとえば土砂災害の警戒レベル4相当は、これまでの「土砂災害警戒情報」から「土砂災害危険警報」という名称に変わりました。河川氾濫であれば「氾濫危険情報」が「氾濫危険警報」に、大雨については新たに「大雨危険警報」が設けられています。

一番の変更点は、警戒レベル4相当の情報として「危険警報」という名称が新設されたことです。警戒レベル4は、区市町村からの避難指示を待たずとも、危険な場所にいる方が自ら避難の判断をすべきタイミングにあたります。「警報」よりも一段階上の「危険警報」という名称になったことで、この情報を見たときに取るべき行動の緊急度が、以前より伝わりやすくなっています。なお、今回の変更対象は大雨・洪水・土砂災害・高潮に関する情報のみで、暴風・波浪・大雪などの警報・注意報の名称は従来のままです。

2026年5月改正前後の防災気象情報の名称対応と、警戒レベルごとに住民が取るべき行動を示した図解

警戒レベルが出たら、それぞれ何をすればいい?

警戒レベルごとに何をすればいい? レベル3は高齢者等が避難、レベル4は危険な場所にいる方全員が避難、レベル5はすでに命の危険が迫っている段階です。

気象庁の案内によると、警戒レベルごとに取るべき行動は次のように整理されています。

  • 警戒レベル1(早期注意情報):警報級の可能性を示す段階。最新の防災気象情報に留意し、災害への心構えを高める
  • 警戒レベル2(注意報):ハザードマップなどで、災害が想定されている区域・避難先・避難経路をあらかじめ確認しておく
  • 警戒レベル3(警報):高齢者等避難のタイミング。避難に時間がかかる高齢の方・障害のある方・その支援者は、危険な場所から安全な場所へ避難する。それ以外の方も、普段の行動を見合わせ始めたり、自ら避難の準備を進めたりする
  • 警戒レベル4(危険警報):区市町村からの避難指示に留意しつつ、発令を待たずとも自ら避難の判断をする段階。危険な場所にいる方は全員、安全な場所への避難が必要
  • 警戒レベル5(特別警報):災害がすでに発生または切迫している段階。命の危険が迫っているため、直ちに身の安全を確保する

ここで注意したいのは、「警戒レベル5が出るまで待てばいい」という考え方は危険だという点です。警戒レベル5は、すでに安全な避難が難しくなっている可能性がある段階として案内されています。避難は、周囲がまだ落ち着いているように見える警戒レベル3〜4のうちに済ませておくのが基本的な考え方です。お子さんや高齢のご家族がいる世帯では、避難にかかる時間も長くなりやすいため、レベル3の時点で早めに行動を始めることが特に案内されています。

避難計画は事前に決めておける?

避難計画は事前に決めておける? 東京都が提供する「東京マイ・タイムライン」を使えば、風水害が来る前に、家族で話し合って避難行動をあらかじめ整理しておくことができます。

「東京マイ・タイムライン」は、東京都が作成した、風水害からの避難に備えるための計画づくりのツールです。台風や大雨が来てから何をすべきか慌てて考えるのではなく、災害が起こる前の落ち着いた時期に、地域の風水害リスクを知り、家族などで話し合いながら、一人ひとりの避難行動をあらかじめ時系列で整理しておく、という考え方にもとづいています。

紙のキットには、ガイドブック・シール・台風/大雨/豪雨に対応した3種類のタイムラインシート・記入例が含まれており、区市町村の窓口や東京都防災ホームページから入手できます。あわせて、東京都防災アプリの中にも「東京マイ・タイムライン」の機能が搭載されており、アプリ上で作成ナビに沿って入力しながら、自分専用の避難計画を作ることができます。紙とアプリ、どちらの方法でも、作成後は定期的に見直すことが推奨されています。引っ越しをしたり、家族構成が変わったりしたタイミングで、内容を見直しておくと安心です。

マイ・タイムラインを作るときに確認しておきたいポイントは、大きく3つあります。ひとつは、自分の住むエリアにどんな風水害リスクがあるか(浸水想定区域・土砂災害警戒区域に該当するかどうか)。ふたつめは、そのリスクに対して、どの段階でどんな避難情報が発令されるかという理解。みっつめは、家族や地域の人と、誰がどのタイミングでどこに避難するかを話し合っておくことです。この3つを事前に整理しておくと、実際に警戒レベルが上がったときに、慌てずに行動しやすくなります。

ハザードマップや避難所は、どこで確認する?

ハザードマップや避難所はどこで確認する? お住まいの区市町村の公式サイトや、くらしぽーたるの防災ガイドから、地域ごとのハザードマップ・避難所情報にたどり着けます。

ハザードマップや指定避難所は、区市町村ごとに作成・指定されているため、確認先も基本的にはお住まいの自治体の公式サイトになります。多くの自治体では、水害ハザードマップ・土砂災害ハザードマップなどを種類別に公開しており、自宅や勤務先が浸水想定区域・土砂災害警戒区域に該当するかどうかを、住所や地図から調べられるようになっています。

くらしぽーたるの防災情報ガイドでは、対応エリアの自治体ごとに、ハザードマップの入手方法・避難所の調べ方・防災メールの登録先を、各自治体公式サイトの情報にもとづいてまとめています。「自分の住む区市町村では何を確認すればいいのか分からない」という場合は、まずこちらから該当エリアのページを探すと、公式情報への入口が見つかりやすくなります。

なお、避難所は災害の種類によって開設される場所が異なる場合があります。たとえば、水害時に開設される避難所と、地震時に開設される避難所が別に指定されている自治体もあるため、「近所の学校ならどの災害でも避難所になる」と思い込まず、災害種類別の指定内容を確認しておくことが大切です。この点を確認せずに避難所に向かい、目的の災害に対応していない施設だったために移動し直す、というケースも起こり得ます。事前にハザードマップと避難所指定をあわせて見ておくことで、こうした行き違いを避けやすくなります。

また、災害が発生した後は、家庭ごみの収集日・出し方が普段どおりにいかない場合があります。多くの自治体では、被災した家財道具やごみを「災害廃棄物(災害ごみ)」として通常の分別ルールとは別の扱いで案内することがあり、収集日の変更・臨時の受付窓口の設置なども発生し得ます。分別したごみの処理の仕組みを普段から知っておくと、災害時に「通常と何が変わっているのか」を理解しやすくなります。

子育て世帯・高齢者がいる家庭で気をつけたいことは?

子育て世帯や高齢者がいる家庭は何に気をつければいい? 避難にかかる時間が長くなりやすいため、警戒レベル3(高齢者等避難)が出た時点で、早めに避難を始めることが基本です。

警戒レベル3の「高齢者等避難」は、避難に時間がかかる高齢の方・障害のある方・避難を支援する方を主な対象とした情報です。乳幼児がいる世帯も、着替え・おむつ・ミルクなどの持ち出し品の準備や、抱っこ・ベビーカーでの移動に時間がかかることを踏まえると、同じタイミングで動き始めるのが安全側の考え方です。「レベル4の避難指示が出てから動けばいい」と考えていると、周囲の状況が悪化してから移動を始めることになり、かえって危険が増すことがあります。

くらしぽーたるでは、児童手当の支給額・申請方法についても解説していますが、子育て世帯にとって、制度面の備えと防災面の備えは、どちらも「知っていれば落ち着いて対応できる」という点で共通しています。児童手当の申請に期限があるように、避難行動にも「早めに動くべきタイミング」があります。お子さんのいる世帯では、この機会に、お住まいの自治体の子育て支援情報とあわせて、避難のタイミングについても家族で確認しておくことをおすすめします。

まとめ:まずは情報の入手先を1つ決めておく

この記事では、2026年5月に変わった防災気象情報の名称と、東京都防災アプリ・東京マイ・タイムラインを使った防災情報の確認方法を解説しました。この記事で持ち帰れることは、次の3つです。

  • 大雨・洪水・土砂災害・高潮の情報は、2026年5月29日から「警戒レベルの数字」つきの名称に統一され、レベル4相当には新しく「危険警報」という名称が使われるようになったこと
  • 警戒レベル3(高齢者等避難)の時点で、避難に時間がかかる世帯は避難を始めるのが基本であること
  • 東京都防災アプリを使えば、避難情報の受信と、事前の避難計画(東京マイ・タイムライン)づくりを同じアプリ内で進められること

まずは今日、スマートフォンに東京都防災アプリをダウンロードして、お住まいのエリアを登録するところから始めてみてください。台風や大雨のニュースを見たときに、警戒レベルの数字がすぐ確認できる状態を作っておくだけでも、いざというときの判断がしやすくなります。

この記事は2026年7月時点の制度・アプリ内容にもとづいています。防災気象情報の体系は今後も見直される可能性があるため、最新の内容は気象庁・東京都防災ホームページで確認してください。

よくある質問

Q. 「警戒レベル」と「避難情報」はどう違うのですか?

「警戒レベル」は気象庁が発表する防災気象情報(大雨警報・危険警報・特別警報など)に付く数字で、災害発生の可能性の高さを示します。「避難情報」(高齢者等避難・避難指示・緊急安全確保)は、区市町村が地域の状況を踏まえて発令するもので、実際に避難行動を呼びかける情報です。両者は警戒レベルの数字で対応づけられており、たとえば警戒レベル4は「危険警報」(気象庁)と「避難指示」(区市町村)のどちらにも対応します。

Q. 「危険警報」はいつから使われている情報ですか?

2026年5月29日から、気象庁が大雨・洪水・土砂災害・高潮の防災気象情報において、警戒レベル4相当の情報として新設した名称です。それ以前は、災害の種類ごとに「土砂災害警戒情報」「氾濫危険情報」など異なる名称が使われていましたが、この改正によって「〇〇危険警報」という形に統一されました。

Q. 東京都防災アプリは誰でも無料で使えますか?

東京都防災ホームページの案内によれば、東京都防災アプリはAndroid版・iOS版がそれぞれのダウンロードサイトから入手できます。料金については東京都防災ホームページに明記がないため、正確な条件は東京都防災ホームページの最新案内でご確認ください。

Q. 東京マイ・タイムラインは紙とアプリ、どちらで作るべきですか?

どちらでも作成できます。紙のキットは区市町村の窓口や東京都防災ホームページから入手でき、ガイドブックとシート、記入例が含まれています。アプリ版は東京都防災アプリ内の作成ナビに沿って入力する形式です。ご家庭で話し合いながらじっくり書き込みたい場合は紙、スマートフォンで手軽に作成・持ち歩きたい場合はアプリ、というように使い分けるとよいでしょう。

Q. 自分の住む地域のハザードマップはどこで見られますか?

ハザードマップは区市町村ごとに作成・公開されているため、基本的にはお住まいの自治体の公式サイトで確認します。くらしぽーたるの防災情報ガイドでは、対応エリアの自治体別に、ハザードマップの入手方法や避難所の調べ方をまとめていますので、該当する地域のページからも探すことができます。

お住まいの地域の情報を確認する

対応エリアの自治体ごとに、防災情報の詳しい情報を出典つきでまとめています。

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